耐久レース(8時間耐久ロードレース/1000K耐久レース) レースフォトグラファー体験講座準備編

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□ 8時間耐久ロードレース/1000Km耐久 レースフォトグラファー体験講座準備編

 耐久レースのフォトグラファー体験講座は毎年人気の講座です。しかしリピータにとっても過酷なレース撮影と言えます。
 そこで、耐久レースを乗切るためのノウハウをはじめ、お役立ちTIPSを公開します。みなさんのお役に立てれば幸いです。

周到な用意が、楽しい1日を作る

 レーサーにとって過酷である真夏の耐久レースは、撮影者にとっても同様です。マシンからの排気やアスファルトからの照り返しで40℃近くまで気温が上昇することも多々あります。
 そこで通常のレース撮影と比較して、耐久レースに合わせた準備が必要となります。持ち込む荷物が多くなるかもしれませんが、教室に準備品を置いて、撮影中はできるだけ必要最小限の装備にするのが基本です。

 撮影は、レース開催中、常にトラックで撮影するわけではなく、適度に 休息をとります(1時間から1.5時間撮影したら、30分から1時間教室で休憩)。体調に合わせ、教室で休み続けこともできます。自分のペースで撮影を楽しんでください。

水分補給について(重要)

 一番重要なことは「水分の補給」です。
 飲料水は、備え付けの自動販売機で購入する方法もありますが、時間が経過するに従い、売り切れという事態も十分に予想されます。あらかじめ準備されるのが懸命です。
 撮影は1時間から1.5時間の単位で行われます。炎天下で失われた体内の水分は約2リットル/時間といわれています。従ってそのままの量の水が必要となります。1回の撮影で最低でも2リットルは携帯しておく必要はありです。
 補給のタイミングは、のどが乾いた、と感じてからでは遅いと言われています。撮影に夢中になり、補給を怠るケースも考えられます。少量で良いのでこまめに補給して下さい。補給する水分は、スポーツドリンクを1/2に薄めたものが良いです。理由は 体内の体液の濃度に近いため、 →体内の体液に対して薄いことで(浸透圧が低いことで)吸収率が良くなるからだそうです。
 #参考 夏、耐久レースに向けて

 もし水分の補給を怠ればどうなるでしょう。もちろん、脱水症状を起こし倒れるというのは当然ですが、そこまでいかなくても撮影の半分を過ぎたあたりから体力が低下し、息切れ、めまい等を起こす可能性がでてきます。人は汗をかき、体内から水分が失われると、血液がサラサラの状態からドロドロの状態になり、体内を循環しにくくなります(サラサラの血液の方が抵抗なく流れます)。体内へ酸素等送り込むため、心臓は流れにくいドロドロの血液を押し出し、どんどん負担がかかっていきます。その結果、体力が低下するわけです。

 どれだけ水分の補給が大切なことか、楽しい1日を支えるか御理解いただけたと思います。水を準備しなかったために、楽しくなるはずだった1日をふいにしないようにしてください。

CAP(帽子)は必需品

 直射日光は、あなたの頭をじりじり焼きます。炎天下に帽子をかぶらなければどうなるか。答えは言わずもがなです。
 また、風で帽子が飛ばないような工夫もしましょう。ライダーが走っているところに帽子が飛んだら...
 転ばぬ先の杖です。対応しましょう。

ウェアは、速乾性のものを

 私は腋のところや胴周りが、ややゆったりした「テニスウェア」で速乾性の生地のものを着るようにしています。アウトドア用のウェアや某ショップの安いがしっかりした生地のものとかありますから、準備しましょう。またできれば長ズボンを着用ください。
 サッカーウェアとか速乾性ではありますが、忘れてはならないのは色です。サーキットでは、旗と色がバッティングしないようにするのがマナーとなっています。赤、黄色のウェアは、さけるようにしてください。これはレインウェアも同様です。服の一部に赤が使用しているとかは問題はないと思います。

日焼け止めの準備も。。。

 お肌を気にするする女性じゃないんだから。。。
 一度くらいなら皮膚癌の心配は。。。
と思われた方、そんな理由で準備をと言っているわけではありません。もちろん、まっかに焼ければ苦しむのは御存じだと思いますが、何より焼くことでどんどん体力が消耗していきます。
特に首の後ろは塗るだけでなく、タオルを巻く等、露出をしないようにしましょう。
 ウェアも半袖のものより長袖のもの、襟がないものよりあるものの方が良いでしょう。また、日焼け止めを購入するときは、汗に強く、長時間持続するものがお勧めです。
 蚊もかなり発生していますので、虫除けスプレーや携帯用の蚊取り線香の用意もしてください。

準備品をまとめると。。。

  1. 十分な水分
  2. CAP(帽子)
  3. 速乾性のウェア
  4. 日焼け止め
  5. タオル数枚(雨がふった時はレンズやカメラのレインカバーにもなります)
  6. 虫よけスプレー等
  7. レインウェア

 どれも欠かすことのできない装備品です。でも、1つ2つ忘れても(モノによりますが)こちらでお貸しすることができます。あんまり神経質にならないようにもしましょう。